こんにちは
与えやです。
高齢者ブログです。
初めてキンセンカのポットを買って、鉢に植えました。
子どもの頃、仏壇にいつもキンセンカが供えられており、
子ども心にかいがいしく花を供える母の後ろ姿が目に焼き付いて固まってるのです。
もう古い古いことなのに…です。
幼い弟がおり、その子が病死しました。
母に手を引かれて大きな病院で、対面をしましたが、悲しみがわかず病室での母の対応にぼんやりしていたように思います。
その弟がはじめて、ちんねんと言葉らしきことを発したのです。
ちんねんとそれだけが耳に残っている言葉でした。
母に聞くとお坊さんの子どもとのことで
した。
ちんねんと言いながら抱き上げいつしか弟のあだ名のようでした。
そうして、その覚えたてのことばを持って亡くなりました。
ちんねんをどうして覚えたのでしょう。
深掘りすると苦しいのでやめます。
仏壇に真新しい仏具がならび、お水や炊き立てのご飯が母の愛情の代わりに供えられるのです。
そして生き生きとしたオレンジ色のキンセンカが絶えることなく
後ろ姿の母があるのです。
お母さんはいつ思い切り泣いていたのだろうか…
私のほかにもやんちゃな弟がいましたので、茶飯事のことで悲しみにくれている時間などなかったのでしょう。
昔は生活がほんとうに大変でした。
今思うとせめて仏花を変えるのが、心のなぐさめだったのではないのかしら。
母の背中とよく動く手を見つめながら、一言のことばも出なかった自分を未だに引きずり歳を重ねてきました。
キンセンカを嫌うことをやめました。
自分を解き放ちましょう。
花やさんに見事なキンセンカのポットが並んでいましたので
思い切りました。
店主が花には相性があると話され、縁があるのか試しているところです。
翌日、買い足したくなりお店に行ってびっくり!
一鉢もなく、キンセンカの人気を知りました。
シクラメンを抜くのですね。
キンセンカを植え替えイイ感じ。
幸せ色に積年のうらみをごめんなさいです。
これから仲良くさせてね。
その夜、訃報が届きました。
デイサービスのお客様です。
いつも資生堂を離さない女子力高いマダムでした。
丁寧なマッサージをされて、旅立たれたと確信しています。
今日も
別れの悲しみと言う花言葉とは無縁のような愛らしさで咲いてくれています。
いろいろな気づきを与えて頂きました。
ありがとうございました。
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